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水素化ニトリルゴム(HNBR)

水素化ニトリルゴム(HNBR)は、代表的な、耐油性のゴムであるNBRの改良グレードとして開発され水素添加ニトリルゴムとも呼ばれています。
NBRには、そのポリマーの主鎖に不飽和結合(炭素・炭素二重結合)を含むため、耐熱性、耐候性、耐オゾン性などの化学的安定性には、限界があります。そこで、その不安定な不飽和結合(二重結合)を飽和結合に変化させるために不飽和結合部分を水素化することによって、飽和結合へと変化させています。水素化反応により、ポリマーの主鎖中に含まれる残存二重結合の量が少なくなるほど、つまり水素化率が高くなるほど、耐熱性、耐化学薬品性、耐候性などの改良効果が高くなります。
一般的に、ポリマー主鎖中に残留している二重結合量の目安として、ヨウ素価率(g/100g)または水素化率(%)が用いられています。現在80%程度から99%以上のほぼ完全水素化したものまでが市販されています。また完全に水素化されたものはNBMと呼ばれエチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、ふっ素ゴム(FKM)、アクリルゴム(ACM)と同じくポリメチレン型の飽和主鎖を持つMグループに分類されます。ほぼ100%水素化されたグレードのHNBRは、アクリルゴムと同等の耐熱を持ち、さらに優れた化学的安定性を備えています。その他のグレードも耐熱性や、化学安定性に加えて機械的強度、耐磨耗性などにも優れ、各種パッキンやオイルシール、自動車用のホースやベルトなどに使用されたり、特殊な用途として優れた、耐冷媒性、耐冷凍機油性を生かし、エアコンのコンプレッサ用のパッキンなどに使用されています。
欠点としては、一般のNBRより、耐寒性、コストの面が劣ります。これも最近は、低温性を改良したグレードもでてきています。また、コスト面もNBRに比べれば、高いですが、一般にフッ素ゴムとくれべれば、割安なので、仕様が合えば、一概に高いとも言えません。


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水素化ニトリルゴム(HNBR)の商品名、メーカー

商品名

ゼットポール

メーカー

日本ゼオン


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