テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティングは、非粘着性(撥水性)、すべり性、耐食性(耐薬品性)、純度の向上などの特性を得ることによって、様々な金属製品等の問題を解決することが可能となります。
フッ素樹脂、テフロンコーティング、テフロンライニングの特徴
フッ素樹脂テフロンライニング(コーティング)の種類
各種フッ素樹脂
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)
PFA=テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
FEP=テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化)
ETFE=テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
PVDF=ポリビニリデンフルオライド(2フッ化)
PCTFE=ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化)
ECTFE=クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体
テフロン®は米国ケマーズ社(デュポン社より分離独立)の登録商標です。
テフロンコーティング加工、フッ素樹脂コーティング加工は耐食、潤滑、離型に優れており、家庭用品から工業製品にいたるまで幅広く利用されています。内径わずか1mmのパイプの内側にもコーティングが可能な方法など、豊富なコーティング方法、材質から選択可能です。
樹脂は、PTFE,PFA,FEP,ETFE,ECTFE,複合材、特殊配合材等が使用できます。
耐食・防食目的のコーティングにはピンホールが生成しにくいPFA,FEPが適していますが、離型目的の非粘着性はPTFEが適しています。
フッ素樹脂テフロンシートライニングは、槽、タンクなど大型の物へのライニング方法で、PFA、FEP、ECTFE、PVDF、PTFEなど、各種厚みの片面ガラスクロス張りシートがあります。
これらのシートを、使用条件によって使い分けながら、ライニングを行います。
通常外面が金属の場合は、ポンド接着加工を行います。外面をFRPにする場合は、ライニング用シートのガラス面にFRPを積層していきます。
接着を行わない、ルーズライニング方法もあります。
この場合は負圧のライニングには、注意する必要があります。
回転成形に依るライニングは、従来のフッ素樹脂ライニングとは違った独特のライニング法で中空の基材の中に粉末の原料を入れ、一軸、又は二軸で回転させながら加熱し、均一な厚みの樹脂層を得るもので、複雑な形状のものでも短時間に継目無しで厚く加工出来るものです。
このライニングは、密着性の良いフッ素樹脂、ETFEを使用し、尚かつ独特な製法に依り基材との密着をより一層高め、又不均一な肉厚差の大きい基材でもより一層、樹脂膜厚の均一性を得る事に成功したもので基材との密着が非常に良くノーピンホールである事から厚膜の耐蝕ライニングとして使用出来ます。
このテフロンパイプライニングは、特に、化学プロセスにおける腐食や汚染等によるトラブルを解消する堅牢な配管用ライニングパイプとして最適です。フッ素樹脂PTFE及びPFAの特性に加え、一般のの市販品に比べ以下のような特徴があります。