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テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティング(ライニング)

フッ素樹脂コーティング、テフロンコーティングの使用例テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティング、ライニングの材料であるフッ素樹脂は他の工業材料では得られない物理特性、化学特性、電気特性等の優れた特性を兼ね備えており、その用途は身近な家庭用の厨房機器から最先端の宇宙機器に至るまで、非常に多岐にわたっています。


各種フッ素樹脂
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)
PFA=テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
FEP=テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化)
ETFE=テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
PVDF=ポリビニリデンフルオライド(2フッ化)
PCTFE=ポリクロロトリフルオロエチレン(3フッ化)
ECTFE=クロロトリフルオエチレン・エチレン共重合体


テフロン®は米国ケマーズ社(デュポン社より分離独立)の登録商標です。

各種 フッ素樹脂コーティング材料、テフロンコーティング材料の特性・特徴

フッ素樹脂コーティング、テフロンコーティングは、他の樹脂コーティングでは得る事の出来ない、耐熱性、非粘着性、耐摩耗性、低摩擦性、耐薬品性、絶縁性等、多くの優れた特性を持っています。


テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティングの特性と使用例の詳細はこちら


PTFE系

テフロン(フッ素樹脂)コーティングの中で最も高い連続使用耐熱温度260℃を有します。非粘着性、低摩擦特性などにも優れていますが、耐食用には適切ではありません。

FEP系

滑らかなピンホールの少ない塗膜を得ることができるため、特に耐薬品性、耐食性、非粘着性にすぐれています。

PFA系

PTFEコーティング系と同等の連続使用耐熱温度を有します。また、ピンホールの少ない塗膜を得ることが出来るため、高温使用の耐食用としては最高の性能を持ちます。

ETFE系

代表的なPTFE,FEP,PFAに匹敵する電気特性、耐薬品性、耐食性を保持しつつ、改良された機械的特性と容易な加工性を兼ね備えています。

ECTFE系

機械特性、耐熱性、耐薬品性、溶融加工性をバランスよく兼ね備えています。

各種テフロン(フッ素樹脂)コーティングの目安

各種テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティングの使い分け

テフロン(フッ素樹脂)コーティング

主に非粘着性、潤滑性を必要とする部分に適しています.。

品番 材質 非粘着性 低摩擦性 耐摩耗性 耐食性 帯電防止 標準膜厚 最大膜厚 耐熱温度
NK-430 PTFE × × 30μ 60μ 150℃
NK-130 PTFE × × 30μ 80μ 220℃
NK-830 PTFE × × 30μ 80μ 260℃
NK-730 PTFE × 40μ 80μ 260℃
NK-565 FEP × 50μ 80μ 200℃
NK-108 PFA × 50μ 150μ 260℃

帯電防止テフロン(フッ素樹脂)コーティング

主に非粘着性、潤滑性を必要とし、静電気を嫌う部分に適しています。

品番 材質 非粘着性 低摩擦性 耐摩耗性 耐食性 帯電防止 標準膜厚 最大膜厚 耐熱温度
NK-026 ECTFE 300μ 1500μ 150℃
NK-204 ETFE 300μ 1500μ 150℃
NK-130D PTFE × 30μ 80μ 220℃
NK-730D PTFE 40μ 80μ 260℃
NK-371 FEP 100μ 800μ 200℃
NK-372 PFA 100μ 300μ 260℃
NK-379 PFA 300μ 1500μ 260℃

テフロン(フッ素樹脂)ライニング

主に耐食性、耐摩耗性を必要とする部分に適しています。

品番 材質 非粘着性 低摩擦性 耐摩耗性 耐食性 帯電防止 標準膜厚 最大膜厚 耐熱温度
NK-013 PFA × 300μ 800μ 260℃
NK-013C PFA × 300μ 800μ 260℃
NK-393 PFA × 300μ 1000μ 260℃
NK-203 ETFE × 300μ 1000μ 150℃
NK-025 ECTFE × 300μ 1000μ 150℃

複合皮膜 テフロン(フッ素樹脂)コーティング

主に密着性、高耐摩耗性、耐食性を必要とする部分に適しています。

品番 材質 低摩擦性 耐摩耗性 耐食性 帯電防止 標準膜厚 最大膜厚 耐熱温度
NKC-303 ETFE × 100μ 1500μ 150℃
NKC-503 ECTFE × 100μ 1500μ 150℃
NKC-838 複合 ◎or× 100μ 200μ 260℃
NKC-371 FEP 200μ 800μ 200℃
NKC-605 複合 ◎or× 200μ 1500μ 260℃

特殊テフロン(フッ素樹脂)コーティング

ガムテープ、接着剤、粘着剤なども付きにくい優れた非粘着性をもっています。

品番 材質 非粘着性 低摩擦性 耐摩耗性 耐食性 帯電防止 標準膜厚 最大膜厚 耐熱温度
NK-103 特殊 ◎◎ × 100μ 150μ 230℃
NK-107 特殊 ◎◎ × 100μ 150μ 230℃
NK-110 特殊 ◎◎ × 100μ 150μ 230℃

表の目安:フッ素樹脂の中では最も適している→あまり適していないの順に ◎◎→◎→○→△


テフロンコーティング、フッ素樹脂ライニングの工程

テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティングの加工工程は、目的や材料によって様々ですが、一般的には、基材・母材に対して前処理後に吹き付け焼き付け塗装(コーティング)をします。

フッ素樹脂(テフロン)コーティング、ライニングの工程・手順の詳細はこちら

再コーティング - テフロン(フッ素樹脂)コーティング

フッ素樹脂コーティング・テフロンコーティングは、何度でも再コーティングが可能です。 効果が無くなってきたフッ素樹脂・テフロンコーティングは、1度剥してから再度コーティングが可能となります。
再度、フッ素樹脂コーティングする際には、まず現在のフッ素樹脂(テフロン)コーティングを剥離する必要があります。
その際サンドブラストにて剥離しますが、フッ素樹脂(テフロン)コーティングを剥離しなければならない理由から、サンドブラストの時間がどうしても長くなってしまいます。そのため1mm以下の板や精密な部品などは、フッ素樹脂コーティングを剥離しても、基材が影響を受けないコーティングを選択しなくてはなりません。

特殊な技術によるテフロン、フッ素樹脂コーティング

従来、困難であった箇所でも様々な技術でコーティングをすることが出来ます。

特殊技術フッ素樹脂コーティングの詳細はこちら

テフロン(フッ素樹脂)複合コーティング

PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、などの高機能性樹脂を、テフロン・フッ素樹脂と複合する事により、フッ素樹脂(テフロン)だけでは物足りなかった『耐摩耗性、密着性、機械的物性』などを強化します。
 また、テフロン同士・フッ素樹脂同士を組み合わせることで、必要な特性を付与することが出来ます。

テフロン(フッ素樹脂)同士、高機能樹脂との複合の詳細はこちら

高機能コーティング

耐熱性(400℃)が非常に優れているため、高温使用時の非粘着性、低摩擦性、耐摩耗性に優れ、高硬度(9H)のため耐久性に優れております。また、DK-coat Infinityは、有機材料をまったく含んでいない、『無毒・無害』な無機材料を使用した次世代に必要とされるコーティングです。
詳細

各種テフロン(フッ素樹脂)コーティングの代表的な用途、目的

各種テフロンコーティング、フッ素樹脂コーティングの使用用途、工業用から食品用まで

フッ素樹脂名称 代表的な用途 目的 膜圧
PTFE 食品工業用 フライパン、寿司ロボット、餃子用金型、
麺カゴ、スクレーパー、ホッパー、
シュート、製パン用金型
非粘着性・耐摩耗性・
耐熱性・滑り性
20~60μ
一般工業用 攪拌機、各種ローラー、ガイド、バルブ、
機械部品、ピストンリング、包装機械、ベアリング、
ワッシャー、ゴム用金型、パーツフィーダー、
ホッパー、シュート
非粘着性・耐摩耗性・
耐熱性・滑り性
20~60μ
FEP 食品工業用 製パン用金型、キャラメル製造機、
和菓子製造機、かまぼこ用金型、寿司ロボット
非粘着性・耐摩耗性・
滑り性
50~200μ
一般工業用 耐塩水装置、ポンプ部品、攪拌機、遠心分離機、
靴用金型、塗装治具、タイヤ用金型、
プラスチック用金型、各種配管、タンク
非粘着性・耐摩耗性・
耐食性・絶縁性
50~500μ
PFA 食品工業用 製パン用金型、キャラメル製造機、
和菓子製造機、炊飯釜、鍋、かまぼこ用金型、
各種食品製造機械
非粘着性・耐熱性・
耐摩耗性
50~200μ
一般工業用 耐塩水装置、ポンプ部品、化学機器、
ゴム用金型、糊付けロール、繊維機械部品、
電極部品、精密機械部品、各種配管、タンク
非粘着性・耐熱性・
耐食性・耐摩耗性
50~500μ
ETFE,ECTFE 耐塩水装置、ポンプ部品、攪拌機、遠心分離機、
メッキ槽、メッキ治具、化学プラント用機器、
電極部品、各種配管、タンク、洗浄カゴ
耐食性・耐摩耗性・
絶縁性
100~800μ

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