Oリングの耐圧は、Oリング自体の耐破壊圧力と、Oリングを装着した溝のすきまによって決まります。溝の中のOリングは、圧力から押される方向へ動き、溝のすきまが大きすぎると、そのすきまにOリングの一部がはみ出しを起こし、はみ出した部分が、むしれて、最終的には、Oリングが破損しその機能を失ってしまいます。はみ出しの程度は、すきま、流体圧力、硬さ、材質、往復運動時の摩擦力などに関係します。すきまは、溝部構成材料の熱膨張や、高圧による溝部の膨らみなどを考慮した上で、可能な限り小さくしたほうが安全です。すきまや圧力が小さくできない場合は、バックアップリングを併用しなくてはなりません。
バックアップリングを使用しない場合のすきまCの最大値
硬さ (Hs) |
使用圧力MPa(kgf/c㎡) | ||||
4.0(41) 以下 |
4.0(41) を超え6.3(64) 以下 |
6.3(64) を超え 10.0(102) 以下 |
10.0(102) を超え 16.0(163) 以下 |
16.0(163) を超え 25.0(255) 以下 |
|
70 | 0.35 | 0.30 | 0.15 | 0.07 | 0.03 |
90 | 0.65 | 0.60 | 0.50 | 0.30 | 0.17 |