パッキン、テフロン、Oリング、フッ素樹脂、オイルシール、ゴムのパッキンランド

NEXUS-708 - 耐無機酸・アルカリ・アミン対応高性能フッ素ゴム(FEPM)Oリング

高性能フッ素ゴム(FEPM)OリングNEXUS-708

モリセイNEXUS-708は、従来のフッ素ゴム(FKM)では対応が難しかった無機酸、アルカリ類、アミン系化合物に対し、優れた耐性を発揮するFEPM(アフラス系フッ素ゴム)Oリングです。耐熱性も高く、熱水・スチーム環境でも安定したシール性能を維持します。

黒色 耐熱性200℃~0℃ 硬さA70±5

NEXUS-708 の主な特長と応用分野

NEXUS-708は、非常に広範囲な薬品への対応力を持ち、特にアルカリ系の防錆剤が添加されたボイラーシステムなど、特定の化学環境で真価を発揮します。潤滑油や燃料油に対する耐性は他のフッ素ゴムに比べてやや劣る場合がありますので、ご使用環境にご留意ください。


耐無機酸性を有するNEXUS-708

耐無機酸性を有する高性能フッ素ゴム(FEPM)OリングNEXUS-708

FKM-70(旧名 4種D)を無機酸で使用すると表面が軟化劣化し使用に問題が生じますが、NEXUS-708では軟化や膨潤がほとんど発生せず、安定して使用可能です。

メタノール、セロソルブ、ピロリドン類に使用可能

メタノール、セロソルブ、ピロリドン類に使用可能高性能フッ素ゴム(FEPM)OリングNEXUS-708

FKM-70では膨潤が大きすぎて使用不可能なメタノール、エチルセロソルブ、1-メチル-2-ピロリドンなどに対しても、NEXUS-708は優れた耐性を示し、使用が可能です。

耐アミン、アルカリ性に優れるNEXUS-708

FKM-70やNEXUS-217ではアミン系化合物が含まれる薬品環境で硬化劣化や分解が生じやすいですが、NEXUS-708はアミン化合物が添加されている薬品でも安定して使用することができます。
エチレンジアミンの浸漬結果や、2元系フッ素ゴムのアミンによる分解メカニズムの概略図を以下に示します。

耐アミン、アルカリ性に優れる高性能フッ素ゴム(FEPM)OリングNEXUS-708の試験結果


NEXUS-708の物性・材料特性

高性能フッ素ゴム(FEPM)NEXUS-708の物性・材料特性
試験項目 単位 NEXUS 708 JIS B2401-1
FKM-70
推奨使用温度 200~0℃ 220~-15℃
常態試験 タイプAデュロメーター硬さ - A72/S A72/S
引張り強さ MPa 17.9 16.2
伸び % 290 240
100%引張り応力 MPa 5.62 5.0
老化試験
200℃×70hr.
硬さ変化 - +3 +5
引張り強さ変化率 % +4 -2
伸び変化率 % -3 -30
耐油試験
175℃×70hr.
ASTM No.1油
硬さ変化 - +1 -3
引張り強さ変化率 % -2 -7
伸び変化率 % +7 +6
体積変化率 % +2 0
IRM903 油
硬さ変化 - -7 -3
引張り強さ変化率 % -17 -11
伸び変化率 % 0 -2
体積変化率 % +17 +3
圧縮永久
歪み試験
175℃ 22hr. % 18 6
200℃ 70hr. % 28 15
TR試験 TR10 - -18
TR30 - -14
TR50 - -12
TR70 - -7

この他にも、モリセイNEXUSシリーズには様々な高性能Oリングがございます。詳細については、以下のページもご覧ください。

パッキンランドのロゴ
お問い合わせ Page Topへ