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NEXUS-634 - 低パーティクル・耐プラズマ高性能フッ素ゴム(FKM)Oリング

モリセイNEXUS-634は、半導体製造装置やプラズマエッチング環境下でのクリーン度を追求した高性能フッ素ゴム(FKM)Oリングです。カーボンブラックを使用せず、パーティクル(異物)発生量の抑制と重量減少の低減を実現。さらに、有害金属を含まないため、クリーン性が求められる精密な用途に最適です。

高性能フッ素ゴム(FKM)OリングNEXUS-634(濃青色)

対応温度:200℃~-10℃
標準硬さ:A70±5(濃青色)

NEXUS-634 の主な特長と応用分野

NEXUS-634は、耐熱性に優れたフッ素ゴムでありながら、クリーン環境での使用を想定して開発されました。従来のフッ素ゴムが抱えるパーティクル問題や金属コンタミネーションのリスクを低減し、特に以下のような分野でその性能を発揮します。


プラズマエッチング環境下での重量減少が少ない。耐プラズマ試験

プラズマエッチング時における重量減少率が少ない高性能フッ素ゴム(FKM)OリングNEXUS-634

NEXUS-634材は、ノンパーフロ・ノンカーボン配合でありながら、プラズマエッチング時における重量減少率が少なく、高い耐プラズマ性を示します。
**測定方法**
評価装置:ICPプラズマエッチング装置
評価機器:EIS-700(エリオニクス製)
評価条件
・試験片形状:Oリング P-26
・ガス・流量:O2 30sccm / SF6 10sccm
・RFパワー:500W
・圧力:0.057Pa
・照射時間:3時間

有害金属を含まない。含有元素比較

有害金属を含まない高性能フッ素ゴム(FKM)OリングNEXUS-634の元素分析結果

蛍光X線分析装置(EDX)を用いてNEXUS-634材の元素分析を行った結果、ダスト源となる金属を含まないことが確認されました。これにより、高純度環境での汚染リスクを低減します。
測定装置:EDX-720(島津製作所製)
検出元素:Na~U
定量法:FP法。機器内部の検量線を用いて、ポリマーをバランスとして定量計算しています。

NEXUS-634の物性・材料特性

高性能フッ素ゴム(FKM)NEXUS-634の物性・材料特性
試験項目 単位 NEXUS 634 JIS B2401-1
FKM-70
推奨使用温度 200~-10℃ 220~-15℃
常態試験 タイプAデュロメーター硬さ - A75/S A72/S
引張り強さ MPa 19.7 16.2
伸び % 280 240
100%引張り応力 MPa 3.3 5.0
老化試験
200℃×70hr.
硬さ変化 - +2 +5
引張り強さ変化率 % -5 -2
伸び変化率 % 0 -30
圧縮永久
歪み試験
175℃ 22hr. % 6 6
200℃ 70hr. % 21 15

この他にも、モリセイNEXUSシリーズには様々な高性能Oリングがございます。詳細については、以下のページもご覧ください。

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