パッキン、テフロン、Oリング、フッ素樹脂、オイルシール、ゴムのパッキンランド

Oリングの種類・規格


Oリングの規格

日本国内で流通している主な規格Oリング

種類
規格
一般機器用 自動車用 航空機用
旧JIS B 2401 S規格、SS規格* JASO F404 AS568B


一般鉱物
作動油用
1種A
1種B
ニトリルゴム(NBR) 1種A ニトリルゴム(NBR)
燃料油
2種 ニトリルゴム(NBR)
フッ素ゴム(FKM)
フロロシリコーンゴム
(FVMQ)
2種 ニトリルゴム(NBR)
フッ素ゴム(FKM)
フロロシリコーンゴム
(FVMQ)
動植物油
3種 エチレンプロピレンゴム
(EPDM)
スチレンブタジエンゴム
(SBR)
3種 エチレンプロピレンゴム
(EPDM)
スチレンブタジエンゴム
(SBR)
耐熱用 4種C シリコーンゴム(VMQ) 4種C シリコーンゴム(VMQ)
耐熱耐油
4種D フッ素ゴム(FKM)
アクリルゴム(ACM)
4種D
4種E
アクリルゴム(ACM)
クーラント液
5種


P(運動用)
G(固定用)
V(真空用)
ISO (一般工業用)
固定用 運動用 固定用 運動用
固定用

*機器の小型化の要望に応えて、特に線径の細いOリングをシリーズ化したものです。
 寸法は、同じでもOリングメーカー各社記号が異なります。
(S規格=N規格=SG規格=MG−S規格=IN規格=SM規格など、
SS規格は、同寸でも呼び方が違います。 )



新JIS Oリング - JIS B2401:2012(新JIS B2401)

2008年に対応する国際規格のISO3601-1〜-4が大幅に見直され改正されたことから、それに合わせてこの規格も改正されました。対応国際規格との整合性の強化、関連日本工業規格と使用上の利便性を考慮しシリーズ化されています。
旧規格で規定されていたP,G,Vの寸法に変更はありませんが、識別記号の変更、適用材料の追加、試験方法改正及び廃止を現状に即した形で行われています。

JIS B 2401-1 第1部:Oリング
JIS B 2401-2 第2部:ハウジングの形状・寸法
JIS B 2401-3 第3部:外観品質基準
JIS B 2401-4 第4部:バックアップリング

JIS B 2401-1 第1部:Oリング 〜 O-rings-Part1:O-rings

一般機器に用いるOリングで、運動用Oリング(P),固定用Oリング(G)及び真空フランジ用Oリング(V)の形状,寸法,外観,材料などについて規定されています。ISO 3601-1に規定するOリングはISO一般工業用Oリング(シリーズF),ISO精密機器用Oリング(シリーズF)として規定されています。
(旧 JIS B 2401 Oリング)
対応国際規格
ISO 3601-1:2008,Fluid power systems - O-rings - Part 1:Inside diameters,cross-sections,tolerances and designation codes (MOD)
引用規格
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器 - 用語
JIS B 2401-3 Oリング - 第3部:外観品質基準
JIS B 2410 Oリング - ゴム材料の選定指針
JIS K 6250 ゴム - 物理試験方法通則
JIS K 6251 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム - 引張特性の求め方
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム - 硬さの求め方 - 第3部:デュロメータ硬さ
JIS K 6257 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム - 熱老化特性の求め方
JIS K 6262 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム - 常温,高温及び低温における圧縮永久ひずみの求め方

Oリングの種類
Oリングの種類 種類を表す記号
運動用Oリング P
固定用Oリング G
真空フランジ用Oリング V
ISO一般工業用Oリング F
ISO精密機器用Oリング S

Oリングに用いる材料の種類及びその識別記号
材料の種類 タイプA
デュロメータ硬さ
材料の種類を
表す識別記号
識別記号の意味 従来の識別記号
一般用ニトリルゴム
(NBR)
70 NBR-70-1 耐鉱物油用 1種A(1A)
90 NBR-90 耐鉱物油用 1種B(1B)
燃料用ニトリルゴム(NBR) 70 NBR-70-2 耐ガソリン用 2種(2)
水素化ニトリルゴム
(HNBR)
70 HNBR-70 耐鉱物油・耐熱用 -
90 HNBR-90 耐鉱物油・耐熱用 -
フッ素ゴム
(FKM)
70 FKM-70 耐熱用 4種D(4D)
90 FKM-90 耐熱用 -
エチレンプロピレンゴム
(EPDM)
70 EPDM-70 耐動植物油/ブレーキ油用 3種(3)
90 EPDM-90 耐動植物油/ブレーキ油用 -
シリコーンゴム(VMQ) 70 VMQ-70 耐熱・耐寒用 4種C(4C)
アクリルゴム(ACM) 70 ACM-70 耐熱・耐鉱物油用 -

製品の識別コード

旧規格では識別コードの最初に規格名称の「Oリング」を冠していましたが、「OR」に変更されています。

運動用(P)、固定用(G)、真空フランジ用(V)Oリング
OR + 材料識別記号 + 呼び番号 + 品質等級(N,S,CS)
例:NBR-70-1 内径79.4 太さ3.1 品質等級N → OR□NBR-70-1□G80-N(□はブランク)
例:FKM-70 内径21.7 太さ3.5 品質等級S → OR□FKM-70□P22A-S(□はブランク)
ISO一般工業用(シリーズF)
OR + ISO表示 + F + 呼び番号 + 許容差(A,B) + 品質等級(N,S,CS)
例:ISOシリーズF 呼び番号011 許容差A 品質等級S → OR□ISO-F-011-A-S(□はブランク)
ISO規格外(シリーズF)
OR + ISO表示 + F + 内径(d1)×太さ(d2) + 許容差(A,B) + 品質等級(N,S,CS)
例:内径68.50 太さ2.62 許容差A 品質等級S → OR□ISO-F-68.50×2.62-A-S(□はブランク)
ISO精密機器用(シリーズS)
OR + ISO表示 + S + 呼び番号 + 品質等級(N,S,CS)
例:ISOシリーズS 呼び番号C0545 品質等級CS → OR□ISO-S-C0545-CS(□はブランク)
上記規格にない寸法のOリング
:OR + 材料識別記号 + 内径(d1)×太さ(d2) + 品質等級(N,S,CS)
例:FKM-70 内径86.5 太さ5.5 品質等級CS → OR□FKM-70□86.5×5.5-CS(□はブランク)

JIS B 2401-2 第2部:ハウジングの形状・寸法 〜 O-rings-Part2:Housing dimensions and sizes

バックアップリング無し及びバックアップリング付きの一般機器に用いるOリングのハウジングの形状・寸法について規定されています。またISO 3601-2に規定するISO一般工業用Oリング(シリーズF)のハウジングの基本寸法も規定されています。
(旧 JIS B 2406 Oリング - 取付け溝部の形状・寸法)
対応国際規格
ISO 3601-2:2008,Fluid power systems - O-rings - Part 2:Housing dimensions for general applications (MOD)
引用規格
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器 - 用語
JIS B 2401-1 Oリング - 第1部:Oリング
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム - 硬さの求め方 - 第3部:デュロメータ硬さ

JIS B 2401-3 第3部:外観品質基準 〜 O-rings-Part3:Quality acceptance criteria

一般機器に使用するOリングの表面欠陥の定義,分類,及び許容限度について規定されています。
(旧 JIS B 2408 Oリング - 外観品質基準)
対応国際規格
ISO 3601-3:2008,Fluid power systems - O-rings - Part 3:Quality acceptance criteria (MOD)
引用規格
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器 - 用語
JIS B 2401-1 Oリング - 第1部:Oリング

品質等級
品質等級 外観品質基準 Oリングの用途
等級N
(一般用)
一般に用いるOリング 一般工業用製品向け
等級S
(特殊用)
高度なレベルを要求する用途に用いるOリング 航空機、自動車等重要な製品向け
等級CS
(特殊用)
さらに高度な品質を要求する用途に用いるOリング 航空宇宙機器、医療機器等
より高い信頼性が要求される機器向け


JIS B 2401-4 第4部:バックアップリング 〜 O-rings-Part4:Anti-extrusion rings(back-uo rings)

JIS B 2401-1に規定するOリングのはみ出し防止に使用するバックアップリングについて規定されています。
(旧 JIS B 2407 Oリング用バックアップリング)
対応国際規格
ISO 3601-4:2008,Fluid power systems - O-rings - Part 4:Anti-extrusion rings(back-uo rings) (MOD)
引用規格
JIS B 0142 油圧・空気圧システム及び機器 - 用語
JIS B 2401-1 Oリング - 第1部:Oリング
JIS B 2401-2 Oリング - 第2部:ハウジングの形状・寸法
JIS K 6891 四フッ化エチレン樹脂成形粉試験方法
JIS K 7215 プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法

バックアップリングの種類
形状 スパイラル バイアスカット エンドレス
テフロン PTFE バックアップリング T1 テフロン PTFE バックアップリング T2 テフロン PTFE バックアップリング T3
種類T 記号 T1 T2 T3
材料 四フッ化エチレン樹脂 四フッ化エチレン樹脂 四フッ化エチレン樹脂
乳白色 乳白色 乳白色
種類F 記号 F1 F2 F3
材料 充填材入り
四フッ化エチレン樹脂
充填材入り
四フッ化エチレン樹脂
充填材入り
四フッ化エチレン樹脂
茶褐色 茶褐色 茶褐色

スパイラル
圧力10MPaから20MPaの間で使用し、使用温度が100℃を超える場合は、圧力10MPa未満で使用します。
バイアスカット
最も広く使用されエンドレスよりも装着性が良い。圧力15MPaから20MPaを超えてもOリングの保護に優れています。(但し隙間の大きさや温度にもよります。)
エンドレス
一体溝又は小口径でハウジングへの装着は難しい。圧力及び温度に対するOリングの保護に優れています。圧力が25MPaを超え温度が135℃を超える場合に適しています。(但し隙間の大きさや温度にもよります。)

製品の識別コード

運動用Oリング(P)、固定用Oリング(G)に使用するバックアップリング
BR + 規格番号 + 種類 + 呼び番号
例:スパイラル 四フッ化エチレン樹脂 呼び番号P20
BR□JIS B 2401-4-T1-P20(□はブランク)

ISO一般工業用Oリング(F)、ISO精密機器用Oリング(S)に使用されるバックアップリング:
BR + 規格番号 + 種類 + Oリングの太さ* + 用途の記号** + 径*** + 径****
*3文字でOリングの太さ(mm)を100倍して入れる。
**用途の記号:ピストン運動用の場合はPD、ピストン固定用の場合はPS、ロッド運動用の場合はRD、ロッド固定用の場合はRS
***6文字でロッド径(mm)又はシリンダ内径(mm)を100倍して入れる。ロッド用の場合は内径でピストン用の場合は外径
****6文字でハウジング溝径(mm)を100倍して入れる。
例:スパイラルでOリングの太さ6.99mmに使用し、ロッド運動用でロッド径が200mm、ハウジング溝径が211.8mm → BR□JIS B 2401-4-T1-699-RD-020000-021180(□はブランク)

JIS B 2410 Oリング - ゴム材料の選定指針

ISO 3601-5に対応するJIS規格
Oリングの材料(参考 JIS B2410)


旧JIS Oリング - JIS B2401:2005(旧JIS B2401)

国際化の流れに合わせ国際規格ISO3601シリーズに整合性を持たせた旧JIS規格。
現行はJIS B2401-1〜-4:2012
国内の実情に合わせるため、従来のP,G,Vシリーズも追加されていますが、ISO一般工業用Oリングの普及度に応じてP,G,Vシリーズは除かれる方向にあります。現行はJIS B2401-1〜-4:2012

JIS B 2401:2005 Oリングの種類
ISO一般工業用 シリーズG
ISO精密機器用 シリーズA
運動用Oリング P
固定用Oリング G
真空フランジ用Oリング V

JIS B 2401:2005 Oリング寸法識別コード

ISO一般工業用(シリーズG):内径×太さ + G + 品質等級(JIS B 2408のN又はS)
例:内径7.5 太さ1.8 品質等級S → Oリング 7.5×1.8-G-S
ISO精密機器用(シリーズA):内径×太さ + A + 品質等級(JIS B 2408のN又はS)
  例:内径32.5 太さ2.65 品質等級N → Oリング 32.5×2.65-A-N
運動用、固定用、真空フランジ用(P,G,V)
:規格の名称 + 呼び番号 + 品質等級(JIS B 2408のN又はS)
 例:1種A 内径79.4 太さ3.1 品質等級N → Oリング 1種A G80N
例:1種B 内径21.7 太さ3.5 品質等級S → Oリング1種B P22AS
上記規格にない寸法のOリング
:内径 + 内径の許容差 + 太さ + 太さの許容差 + 品質等級(JIS B 2408のN又はS)
例:内径86.5±0.73 太さ5.5±0.13 品質等級N → Oリング 86.5±0.73×5.5±0.13-N


JIS B 2408 Oリング - 外観品質基準

品質等級
等級N(一般用):この等級は、一般に用いるOリングの外観品質基準を示します。
等級S(特殊用):この等級は、高度なレベルを要求する用途に用いるOリングの外観品質基準を示します。航空機に用いるOリングはこの等級が適用されます。


Oリングのミリ系およびインチ系規格

ミリ系規格

規格番号および名称
JIS B 2401-1 Oリング
JIS B 2401-2(旧JIS B 2406) Oリング-ハウジングの形状・寸法(-取付けみぞ部の形状・寸法)
JIS B 2401-3(旧JIS B 2408) Oリング-外観品質基準
JIS B 2401-4(旧JIS B 2407) Oリング-バックアップリング
JIS B 2410 Oリング-ゴム材料の選定指針
JASO F404 自動車用Oリング
JIS B 2290 真空装置用フランジ

インチ系規格

規格番号および名称 対応する部品 参考
バックアップリング
MIL-F-5516 石油系作動油用
パッキン・ガスケット
AN 6227・MS 24690 MS 27595,28774,28782,35803
AN 6230 MS 28783 AN 6244
MIL-P-5315 炭化水素燃料用
0リング
MS 29512 MS 9484,28773,28777
MS 29513 MS 27595,28774,28782,35803
MIL-P-25732 275°F(135℃)石油系
作動油用パッキン・ガスケット
MS 28775 MS 27595,28774,28782,35803
LS 4564,4565,4764
MIL-F-5510 平行ねじ管継手ボス用
ガスケット
MS 28778 MS 9484,28773,28777
MIL-R-7362 合成潤滑油用
合成ゴム成形品
MS 29561 MS 27595,28774,28782,35803
NAS 617 MS 9484,28773,28777
MIL-R-25897 高温流体用
フッ素ゴム
NAS 1593・1595 MS 27595,28774,28782,35803
MS 9484,28773,28777
NAS 1594・1596
AMS 7270 燃料用合成ゴム
パッキン・ガスケット
AN 123951
〜124050
MS 27595,28774,28782,35803
AMS 7271 燃料用・低温用合成ゴム
パッキン・ガスケット
MS 9020 MS 9484,28773,28777
MS 9021 MS 27595,28774,28782,35803
AMS 7272 合成潤滑油用合成ゴム
パッキン・ガスケット
MS 9241 MS 27595,28774,28782,35803
AMS 7274 石油系潤滑油用合成ゴム
パッキン・ガスケット
AN 123851
〜123950
MS 27595,28774.28782,35803
MIL-R-25988 耐油、耐燃料性 M 25988/1
MIL-R-83248 耐高温、耐燃料用
低圧縮ひずみ
M 83248/1,2
NAS 1593 MS 28774
NAS 1594
NAS1595
MS 28774/1 MS 28773,MS 27595,
MS 9484 MS 9058,V7M59
MIL-P-83461 高温作動油用 M 83461/1
AMS 3304 耐熱、耐寒用 MS 9068
AMS 7267 耐熱低圧縮ひずみ用 MS 9386
MS 9385
AMS 7273 耐熱、耐燃料用 MS 9966
MS 9967
AMS 7278 耐高温流体
(空気・燃料・作動油)用
MS 9388・MS 9387・
MS 17413
AMS 7280 耐熱、耐油性
低圧縮ひずみ
AS 3084
AS 3085
NAS 1613 リン酸エステル
作動油用
NAS 1611
NAS 1612


シール(Oリング,パッキン,オイルシールなど)関連の規格一覧表

Oリングやシールに関する規格を一覧にしています。
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