Oリングなどパッキンを使用する運動部、固定部のシールで材料の強度だけでは、耐圧性がなく、またすきまが大きいために溝からはみ出し、破損してシール性が失われる場合には、バックアップリングを併用します。バックアップリングは、はみ出す側(低圧側)に装着します。また、両側から圧力がかかる場合は、両側に装着します。ただし、バックアップリング自体も耐圧力を越す圧力を受けると、はみ出しを起こすことも考えられます。
バックアップリングの材料は、その用途によって、テフロン(フッ素樹脂)、ナイロン(ポリアミド樹脂)、皮、硬質ゴム、軽金属などが使用されます。現在、最も使用されているのが、テフロン(ふっ素樹脂)製で、Oリング用など規格化されていたりパッキンなどは、それらの製造メーカーが標準品にしています。テフロンにも充填材入りなど様々な種類があり用途に応じて使用されています。皮は、昔使用されていましたが、現在はほとんど使用されていません。また、ナイロンや軽金属は、テフロンの耐圧を越える場合などに使用されますが、ナイロンは、耐熱がテフロンに劣り、軽金属は、それ自体がOリングなどパッキンの破損の原因にもなるため使用範囲が限定されます。
バックアップリングの形状には、3種類ありますが、エンドレス、スパイラル、バイアスカットの順に安定した効果があり、エンドレス形状を選択することが望まれます。ただ溝の構造によっては装着が出来ない場合などもあり、その際はスパイラルやバイアスカットを選択します。

JIS B 2407、シールのはみ出し限界曲線、漏れ止め原理、フランジ用バックアップリングなど。
| 参考:JIS B 2407(JIS B 2401 Oリング用バックアップリング) | |||
| 記号 | 形状 | 材料 | 色 |
| T1 | スパイラル | フッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 白 |
| T2 | バイアスカット | フッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 白 |
| T3 | エンドレス | フッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 白 |
| F1 | スパイラル | 充填材入りフッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 茶褐色 |
| F2 | バイアスカット | 充填材入りフッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 茶褐色 |
| F3 | エンドレス | 充填材入りフッ素樹脂・テフロン(PTFE) | 茶褐色 |
| L(廃止) | エンドレス | 皮 | / |