さまざまな使用条件に最適なオイルシールを選定することが、オイルシールの正しい使用方法の最優先事項です。あらゆる選定要素から、十分に考慮して選定しなくてはなりません。また、このような製品は、必ず、できる限り同条件で、装着試験運転をし性能を確認してから選定することが求められます。
オイルシールを選定する際には、様々な要素から選定し、尚且つ実証試験等でも確認することで最適なオイルシールを決めることができます。
オイルシールを使用する機器のシールする軸の作動は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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軸の作動 | 軸回転(内径摺動) | 標準シール | |
ハウジング回転(外径摺動) | 外周シール | ||
往復動 | ロッドシール |
オイルシールを軸端から装着することが可能?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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軸端からの装着 | 軸端からの装着可 | 一般のシール | |
軸端からの装着不可 | 切断シール(金属環なし) |
ハウジングの材料、形状、面精度は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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ハウジング | 材料 | 軽金属や樹脂のような 熱膨張の大きいものや 傷がつきやすい材料 |
外周ゴム |
熱膨張や傷の 恐れがない |
外周金属/外周ゴム | ||
形状 | 一体形 | ハウジング材料の制約がなければ、外周金属/外周ゴム | |
二つ割り形 | 外周ゴム | ||
はめあい面 (Rmax,μm) |
6.3以下 | 外周金属 | |
6.3を超え12.5以下 | 外周金属/外周ゴム | ||
12.5を超え25以下 | いずれも不可どちらかと言えば外周ゴム |
オイルシールの密封対象物は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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密封対象物 | グリース又は高粘度油 | 回転速度・圧力の制約がなければ、ばね無し又は、金属環無し | |
油・水などの液体 | ばね入り | ||
密封対象物の化学的性質 | ゴム材料の選定が必要 | ||
密封対象物と リップを隔てた 反対側(大気側) の条件 |
ダストなし | ダストリップなし | |
軽微のダスト雰囲気 | ダストリップ付 | ||
泥水などで浸漬 | 泥水シール(特殊) | ||
2液分離 | ダブルリップシール(特殊) |
オイルシールが使用される流体の圧力は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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圧力 | 大気圧 | 回転速度・密封対象物の制約がなければ、ばねなし | |
29.4kPa(0.3kgf/c㎡)以下 | ばね入り | ||
29.4kPa(0.3kgf/c㎡)を超え | 耐圧シール(特殊) |
回転速度は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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回転速度(周速) | 5m/s未満 | 圧力、密封対象物の制約がなければ、金属環なしでも可 | |
5m/s以上 7m/s未満 | 圧力、密封対象物の制約がなければ、ばね無しでも可 | ||
7m/s以上 | ばね入り |
取り付け偏心、軸偏心は?
使用条件 | 対応するシール形式 | ||
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軸偏心/取り付け偏心 | 軸偏心0.1mmTIR未満、取り付け偏心0.1未満 | 圧力、密封対象物・回転速度などの制約がなければ、ばねなしでも可 | |
軸偏心0.1mmTIR以上、取り付け偏心0.1以上 | ばね入り |